配線ダクトの素材は金属製と強化プラスチック製に分かれていますが、加工を施す作業は至ってシンプルで、設置場所に合わせた長さにカットするという作業が基本です。
長さを計測するには普通の定規ではなく、最低でも2m以上の計測が可能なメジャーがあれば作業は簡単です。計測した上でカットする位置決めを済ませることができ、鉛筆やペンなどで印を付けておく方法で問題はありません。配線ダクトをカットする加工法は、専用のダクトカッターというものがあり、持っていると非常に便利ですが、1度の施工時しか使う機会が無いという場合は、金属に対応した鋸を使う方法で簡単にカット作業は行えます。
カット後には切断面にバリが出てしまう可能性は高いので、金属製の棒状のヤスリを100円ショップで購入する方法も手軽です。金属製ではなく強化プラスチックの配線ダクトのカット加工では、金属同様に鋸でカットすることはできますが、作業を上手く行えない場合や、鋸を持っていない場合は大型のカッターを使う方法も効果的です。カッターは何度もカットラインに切り目を入れる方法で切断を行うことができ、作業をもっとスピーディーに行いたい際には、火で炙ってからカットをすると楽に切断を行えます。
バリが残ってしまった時にはヤスリ掛けを行うことが必要ですが、金属製よりも簡単な作業になるので平型の金属製ヤスリを使うか、サンドペーパーで取り除く方法もあります。大量の配線ダクトを加工する時にはダクトカッターや電動工具のグラインダーがあれば、かなりの時短を行うことができます。どちらの工具を選べばよいのか判断で迷った際には、再利用する可能性の高い方を選べば経費を無駄にせずに済ませられます。