塩化カルシウムは融点温度を下げる効果を持つといわれており、降り積もった雪の上に撒いておくと融点温度は-50度前後まで下がるといいます。
温度が下がることで降り積もった雪が解ける時間も早くなるなどからも雪国では融雪剤で使われることが多いのです。塩化カルシウムは金属を腐食させることでも知られているのですが、道路の地下には送電用や電話などのケーブルが通っている、ケーブルの内側には金属製の導線があるため塩化カルシウムの影響で導線が劣化、停電や不通などのトラブルが発生するのではないか、このように考える人も多いのではないでしょうか。
ケーブルは塩化ビニールなどの被覆で導線を覆っていますし、塩化ビニールは融雪剤にも強い性質があるなど簡単には被覆を破り導線に達することは少ないのです。しかし、長期間そのままにしておけば塩化ビニールも亀裂などがしょうじないとはいい切れませんし送電ケーブルなどでは漏電などのトラブルが起きないとはいい切れないのです。
ケーブルは結束バンドを使い束ねてありますが、この結束バンドも融雪剤の影響で機能が損なわれてしまう、結束バンドに亀裂が入るとケーブルの重さに耐えきれずに切れてしまう可能性さえあります。融雪剤を利用する地域は降雪量が多い雪国で、このような地域では融雪剤の影響が起こりにくいケーブルや結束バンドを選択することが求められます。また、これは一般家庭の中でも太陽光発電を導入している家も同じことがいえます。