数多くの電気製品を使用すると、必ず電気製品の数と同じだけの電気ケーブルをコンセントにつなげなくてはいけません。
1本や2本程度であれば床の上にあったとしても気にはなりませんが、その本数が10本以上だと見栄えが悪い上に足に引っ掛けてしまう恐れもあります。数多くの電気ケーブルを綺麗に片付ける方法としては、配線ダクトを室内に設けるのが理想的です。配線ダクトは家電が普及する現代社会で、非常に我々の身近に備わっている電気設備といえます。学校や会社の中はもちろんのこと、飲食店の厨房や電車内でも見受けられるようになりました。この配線ダクトは備わっている機能には大差がなく電気ケーブルを見えなくするという目的を持つものですが、ダクトを構成する材質は多種多様なものがあります。大きくわけて硬質・軟質の2種類があり、硬質であれば飲食店の厨房に向いている種類です。
硬質素材の配線ダクトは、気温差の変化に耐えられる強化プラスチック製とステンレス製があります。どちらも高温多湿の環境に適したもので、厨房のように強い火力で常時調理をおこなう場所には最適といえるでしょう。この配線ダクトの特徴は、天井から吊るして設置をおこなう「外付け工法」を採用しているという点です。一般的なものだと隠ぺい工法という壁や天井の内部に埋め込むものですが、「外付け工法」の場合はダクトを目視できるというところが異なります。これにより、いつでもダクト内に備える電気ケーブルを取り替えられるというメリットも併せ持っているのも特徴の1つです。